塗装屋として塗料は欠かすことの出来ない大切な道具です。
多くの方は、塗料を塗り替えるだけのものだと勘違いして
いることがあります。
塗料の研究は日進月歩で行われており、様々な特殊塗料が
発表され続けてきました。特殊塗料の可能性はまだまだ未
知数な所があり、これからも進化していくと考えています。
私達の暮らしを支えてきたのが塗料の本当の価値なのです。
リベラル第一青山と第二青山は2棟が並んで建つマンションなのですが、第一は耐震性の強い特
殊塗料へ塗り変えを終えていました。第二はまだだったのですが、先日の地震にて被害の差が明
確に出てしまったのです。塗料の存在価値がどれだけ強いのか改めて知るきっかけとなりました。
リベラル第一青山で使用したのが、アステックペイント
EC‐5000PCMという塗料になります。この塗料のすご
さは、伸縮率が600%以上という伸縮性能です。
地震など自然災害時のひび割れも、塗膜が伸び縮みをし
て、建物内部への水の侵入を防いでくれます。
塗料の伸縮性能の差が、リベラル第一、第二青山での結
果につながったのです。
塗料が劣化する最大の原因が紫外線になります。
今回使用したアステックペイントは日本の紫外線量の
3倍もあるオーストラリアで開発されました。
厳しい環境で耐久テストも行われており、
促進耐候性テスト4,000時間(15年相当)をクリア
した数年前では考えられなかった塗料なのです。
塗料で人の暮らしをより快適に変えることができます。職場であれば、働く環境をより良くして、
仕事の効率を上げることさえできるのです。塗料はこれからも進化し続けます。塗料は人の生活に
欠かすことの出来ない大切な役割を果たしているのです。
建物の環境に応じて、その建物に合った塗料を選ぶことが
必要になります。鉄筋コンクリートや木造建築、築年数、
地域の環境など、一つ一つの建物で同じものはありません。
塗料の種類も多種多様でお客様自身が選ぶことには限界が
ありますので、私たちが塗料の効果や用途を詳しく説明
させていただきながら、お客様の建物に合った塗料の組み
合わせをご提案させていただきます。
塗料だけを塗っても力を十分に発揮することは
出来ません。建物の痛みや劣化の補修、塗料を塗る
箇所の下地処理がしっかりとされているのか。
塗料の力を最大限発揮するためには、塗装を行う前の
下処理、下準備が絶対に欠かせないのです。
ここで手を抜くことは許されません。
塗料の塗装方法には明確なルールが存在しています。そのルールを守らなければ、塗装の力を発揮
することは出来ないのです。ただ、一つの工程を抜いたとしても残念ながらすぐには分かりません。
2年~3年後にトラブルとして発生したときに初めて手抜き工事が判明します。塗布面積に対する
塗布量、塗布回数は徹底して守る必要があるのです。
耐久性能や生活に関係する驚くべき効果のある塗料など、
特殊塗料の可能性はこれからも広がっていきます。
お客様の建物を守るために安心して過ごしてもらうために
日々研究が続けられているのです。
手抜き工事が蔓延してしまっている塗装業界だからこそ、
塗料の外壁塗装の価値を多くの方に知っていただくことが
私たちの取り組むべき責任だと思っています。